お金の貸し借りというのは人間関係にヒビを入れてしまうケースがほとんど。
マネーリテラシーが高く、ビジネスで成功している女性には、
お金を貸してほしいとか、おごってほしいとなどと他人のお金を当てにする人が寄ってくることも。
特に身近な人や親友がお金がないとき、
恋人が困っているとき、
自分に余裕があったら貸しても問題ないと考える人は多いと思います。
でも、絶対に貸し借りは作ってはダメです。
お金を貸すというのは単なる好意であっても、
お金というエネルギーの貸し借り、感情の貸し借りでもあるのです。
お金はただのお金ではありません。
その価値やその金額を手に入れるにはエネルギーや時間というものが費やされています。
よって人それぞれ、同じ1万円でもそのお金に対して費やされた時間やエネルギーは違いますし、
それによってその重み、価値観も違うものです。
マネーリテラシーが高い女性は1万円の価値の重みを知っています。
0からビジネスを始める人や、仕事に対してのリスクを背負っている人にとってのお金の価値というのは、
お給料を受け取る立場の人とはまた違ってくるものです。
お金の重みは人それぞれですが、簡単に手に入れられるお金はほとんどありません。
また手に入ったお金をコントロールするのにも高い教養やリテラシーが必要です。
上手に自分に先行投資をしたり、誰かに教わったり、勉強したりしてこそ、
マネーリテラシーが身に付き、自己管理ができ、
お金を貯金し、増やすこともでき、お金にお金を産ませることも可能となります。
そういったたかが1000円、1万円でさえも、
お金という目に見えるようで見えない価値の等価交換をするのは、
自分が価値を決めてするものです。
でも、それを友達や恋人などに貸すという場合、
友達や恋人のお金に対する価値観や優先順位、ライフスタイル、性格など、
理解していても、とてもリスクのある行為です。
すぐに返してくれるといっても期限を必ず決めたり、
帰ってこなくてもいいと諦められるのが前提で貸すのであればいいと思えますが。
そういった貸し借りには必ず心のどこかで引っかかる何かができたり、
上下関係が生まれてしまったり、借りた側になぜか負い目を感じられて避けられたり。
本当にいいことはありません。
なのでどんなにお金持ちになってもお金は貸してはいけないのです。
貸すくらいなら、もう思い切ってあげてしまう。
そしてその人との今後の関係が終わってしまうのを覚悟であげることです。
お金は貸す方が悪い?借りる方が悪い?
というのをテレビで議論していたことがありますが、
コメンテーターの意見は半々でした。
私は貸す方が悪いという意見に賛成します。
貸すという方の人間にどこかおごりがあるのではないか?
と思うからです。
私も、友達や恋人にお金を貸した経験があります。
それはしてはいけない行為だったんだと思いました。
人間、自分に甘く、他人にきびしいとおもいますし、
今はフェイスブックやツイッターで相手が何をしているか?
リアルタイムでわかったりします。
お金を返していない友達が、フェイスブックで友達の誕生日パーティーに参加したり、
ネイルをしたり、ヘアサロンでカラーを変えていたり。
自分のお金を返すことを後回しにされているのは本当に不愉快です。
お金ではなく、自分の気持ちをないがしろにされた気もします。
自分自身が彼女にとって重要ではない、後回しにされる存在なのだと感じるのです。
彼女を助けたつもりで大きな気持ちをもって見守ろうと決めても、
友達の友達から伝わる噂や、彼女の行動に苛立ちさえ覚えます。
でも、考えてみれば、私が貸したことそのものが悪かったのではないかと思うようになりました。
確かに貯金などの余裕がある自分に自信をもっていましたし、
友達の助けになればとは思いましたが、それ自体がおごりだったのではないかと。
貸したお金を返してほしいというのは、気持ち的にもあっても、
取り立てるような行為はできないですし、したくないという気持ちもありますし、
他人に甘えられると断れないようではだめなんだと。
そもそも、あげてしまってもいいと思えるほどでもなかったですし、
そこまで仲のいい友達でもなかったんです。
要はある意味、自分の懐の余裕を見せたいという高慢さ、
心の弱さと隙があったのではと思うのです。
マネーリテラシーが高くなり、ある程度の資産ができると、
安心からか、心も広くなった気さえします。
でも、それこそがおごりなんです。
どんなにお金持ちになってもお金の価値という目に見えないパワーは人それぞれ。
ある意味、心の一部、自分の一部のような大切なエネルギーなんです。
それを他人にプレゼント、寄付するのはいいとしても、
返ってくることを期待して貸すというのは間違いです。
返ってこなかったときや返ってくるまで待っている間の感情の波、
無駄なエネルギーの消失は、貸した金額そのものよりも大きくなります。
そうしていくうちに、相手も自分も嫌な感情でいっぱいになります。
借りた相手も『返さなきゃいけない』というのが心のどこかで常に残っていると、
それはネガティブなエネルギーとして蓄積されます。
そうして大抵の人はそのネガティブなエネルギーから逃げようとするため、
借りたお金のことを考えるだけで嫌になります。
そうして、下手するとその人は借りた相手を避けるようになり、
益々負のループにはまっていくことが多いのです。
他人にお金を借りれる人は、他の誰かにもお金を借りているケースがあります。
もうそうなった場合、自分がお金を貸してしまったことによって、
その人を負のループに追い込む手伝いをしてしまっていることさえあるのです。
そしてそれがさらなる悲しい結果を招いてしまうことも可能性として考えられます。
お金を貸すという行為は、たいしたことのない金額であっても、
貸す側にもマイナスにしか働きません。
寄付などはもちろん素晴らしい行為ですが、
そもそも、友達や恋人にお金を借りるということを頼むという人は、
マネーリテラシーがとても低い人がほとんどです。
貸してもいいことなんてありません。
お金の貸し借りはしない。
これは自分の資産が増える前に、必ず身に着けておきたい最重要リテラシーとも言えます。
お金を持つことによって心が広くなった気がしても、
どんなに小さいお金でもなくなっていいと思えるほどでない場合。
絶対に貸してはいけません。
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